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市販の棚を「土台」にする。1×4材の背面ルーバーで、ガレージの主役を変える。

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市販のスチールラックは、サイズも強度も十分で扱いやすい。
一方で、そのまま使うと「便利な収納」で止まってしまうのも事実。

この記事では、
市販のスチールラックをベースに、1×4材で背面ルーバーを追加するDIYを紹介します

既存の構造を活かしながら、

  • 見た目を無骨に整える方法
  • 収納力を高める考え方
  • 加工・仕上げの具体的な手順

を、工程ごとに解説していきます。

特別な工具や高度な技術は使わずに
「既製品に手を加えることで、どこまで変えられるか」
その実例として参考にしてください。

Table of contents⇩


なぜ背面ルーバーを付けたのか

ただの収納で終わらせたくなかった

市販の棚は便利で、サイズも強度も申し分ない。
でも、そのまま置くとどうしても「収納」以上にならない。
なにより、収納の背面がガレージの目立つ場所にあるのが気に入らなかった。

今回ベースにしたのは、
スチールラック 幅約87.5cm・5段(STR-900 / SimpleStyle)

無駄のない構造で、組み立てもシンプル。
特別な工具がなくても、ゴムハンマー一本あれば短時間で形になります。

ホームセンターなどでは、同様の商品がリーズナブルに販売されていることがあるので確認してみるのがおすすめ。
私も近場のホームセンターで購入しました。

この棚を選んだ理由は、
「いじれる余白」がちゃんと残っていたから

今回背面にルーバーを付けた理由は、
目隠しの意味もありますが、一番の理由は
既製品に、自分の手を入れた痕跡を残したかったから。

このスチールラックには、
もともと棚板の高さを調整するための穴が等間隔で開いていて
その既存の調整穴を活かすことで、新たに穴を開ける手間を減らし、
位置出しもシンプルにできるので、カスタムにとても向いています。

「加工するために無理をする」のではなく、
既製品の構造を“借りる”。その方が、仕上がりもきれいで、失敗も少ないので
ガレージグッズを購入するときには、カスタムを前提とする商品選びも重要。


ガレージに“道具が似合う背景”を作りたかった

ガレージや作業部屋は、
道具そのものが主役になる場所だと思っています。

背面がただの壁や合板だと、せっかくのギアが埋もれてしまう。

ルーバーにすることで

  • 陰影が生まれる
  • 木目が背景になる
  • 無骨な道具が自然に馴染む

「置いてある」から「飾ってある」へ
見せる収納を作ること、それが一番の狙いでした。


収納力を上げるための“機能的な理由”

もう一つ、実用面での恩恵も大きくルーバーにすることで

  • フックを自由に追加できる
  • よく使う工具を“浮かせて収納”できる
  • 作業導線が短くなる

この実用性を生むために選んだのが1×4材。厚みと幅があるので

  • ビスが効く
  • 工具の重さに耐えられる
  • 見た目も頼もしい

見た目と機能、どちらも妥協しないための材料選定でこれが結果的に正解でした。


使用した材料と道具

材料

  • 1×4材 1,820㎜ ×5枚
    背面ルーバー用。強度と存在感を重視。
  • オイルステイン(チーク)
    木目を活かしつつ、ガレージに馴染む色味に
  • 市販の棚
    ベースになる既製品。今回は“土台”として使う。
  • ウエスor布切れ(ステイン塗布用)
    刷毛よりもムラが出にくく、仕上がりが自然。
  • ビス
    棚背面への固定用。長さは棚の厚みに合わせて選定。

道具

  • 丸鋸
    1×4材のカット用。
  • 電動やすり(サンダー)or 紙やすり
    角を落とし、触れても痛くない質感に。
  • インパクトドライバー
    組み立てと取り付けをスムーズに。
  • バーナー(CB缶)
    焼き仕上げ用。
    ※火を使う工程なので、CB缶にはレザーカバーを装着。
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【購入のアドバイス】
木材(1×4材)、紙やすり、ビス、ウエスなどの消耗品については、お近くのホームセンターで購入するのが最もコストを抑えられます。特に木材は、実際に反りや割れを自分の目で見て選ぶのが、仕上がりを綺麗にするコツです。
木材を運ぶのが大変、時間がないという方には、割高ですが通販で購入する方法もあります。

こちらの記事をで1×材・2×材を紹介しているので参考にしてください。


道具や材料を“使う前提”で選ぶということ

今回使用した1×4材は、規格が統一された汎用性が高くDIYに非常に適した材料です。
しかし、規格品といえど自然の素材。反りや見た目の個体差が当然あります。

色味の違いは、塗料を塗った後の微妙な発色の違いにつながるので
ある程度似た色味のものを購入するのがおすすめです。

今回使用するオイルステインのような、木目を生かす半透明の塗料は特に注意が必要です

過剰な反りは、作業のしやすさに直結するので
購入するときに床に置いてみて、大きな隙間ができないか確認してから購入が◎

また、使ったバーナーには
Heritage Gas cover を装着しています。

主役はあくまでDIY。
でも、火を扱う工程では

  • 滑りにくさ
  • 熱を持った缶に直接触れない安心感

こういった使う側のストレスを減らす道具が、
結果的に作業の集中度を上げてくれます。

作業が止まらない。
余計なことを考えなくていい。この視点はかなり重要です。


作業手順

1×4材をカットする

背面ルーバーのベースになる1×4材は、
まず棚の外寸+両サイド20mmの長さでカットします。
ここで出た端材は、後で役に立つのでとっておきます。

ここで意識したのは、寸法よりも「揃い方」
1枚ごとの誤差が出ると、取り付けたときに
ラインが乱れ、せっかくのルーバー感が薄れてしまう。

1枚ずつ図る方が丁寧かもしれないが、木材には規格品でも
「個体差」が必ずあります。なので、揃い方を意識するならまとめてカットラインを決めた方が仕上がりが美しくなります。

材料をそろえて、端部を壁に押し当てながら、けがきをすれば綺麗に揃えることができます
丸鋸を使うなら、切断面はこの時点では完璧じゃなくてOK

コードタイプの丸鋸は安価ですが、コードレスと比較すると
作業性が非常に悪いです。これから工具をそろえるなら絶対的にコードレスがおすすめ。


角を落として“触れる質感”を作る

カットが終わったら、電動やすりで角を落としていきます。

この工程は、見た目以上に使い心地に直結します。
角が立ったままだと

  • 掃除のときにウエスが引っかかる
  • 道具を掛けたときに傷がつく

ガレージの棚は「眺めるだけ」ではなく、触れて、使って、また戻す場所

だから、“丸めすぎないけど、尖らせない”
この中間を狙って角を落としていきます。

サンダーの番手は#240番。
使う場所がガレージなので、多少粗目な仕上げでも雰囲気が出ます。
木の粉が出なくなったら、だいたいOK。
部屋のインテリアとして仕上げる場合は、徐々に番手を上げて
#400番程度で仕上げれば、より繊細で高級感のある見た目になります。

丸鋸はバッテリータイプをおすすめしましたが、
長時間使用することもある電動サンダーは、本体が軽い方が作業が楽なので
電動サンダーはコードタイプがおすすめ。

この三角型のタイプは、互換性のある安価なサンドペーパーも手に入るので、
ランニングコストも抑えられます。


バーナーで炙る理由

今回、塗装だけで終わらせず、
あえてバーナーで炙る工程を入れています。

理由は単純で、木目が一番かっこよく出るから

炙ることで

  • 柔らかい部分が焼け
  • 木目が浮き
  • 立体感が一気に増す

均一に焼こうとしなくていい。
多少ムラがある方が、無骨さでてガレージの雰囲気にマッチします。

火を使う工程なので、バーナーはしっかり握れるように
CB缶にはレザーカバーを装着して、熱や滑りへの不安を減らしています。

焦らず、近づけすぎずがコツ。
木の焼け具合を“見ながら”炙っていく。
端材などで理想の焼き目を試してみるとより一層満足できるものができます。

私はガレージワークでもアウトドアでも新富士バーナーのパワートーチをよく使用しています。


オイル仕上げで一段階上の表情へ

炙りが終わったら、オイルステインで仕上げをしていきます。
今回使用した色は、チークカラー。
ここで一気に、DIY感 → ギア感に変化します。

ウエスに少量含ませ、木目に沿って伸ばすように色を付けていきます
塗るというより、染み込ませる感覚

オイルステインは浸透性が高いので、基本は薄塗りで色を重ねて
好みの色に調整していきます。今回は2度塗りで完成。
艶は出しすぎないくらいがガレージにはちょうどいい。

今回使用した量は、100ml瓶の1/3~2/5程度。
100mlを買っておけば次回の作業にも使用できる程度余りました。

大型のものを仕上げるには300ml タイプがおすすめ。


棚への取り付けと完成

仕上げたルーバー材を、棚の背面に取り付けていきます。

この工程は、一人でも作業できるように一工夫。
棚への固定は、既存の棚の穴を利用するので
画像のように、1×4材の片方にビスをゆるく留めて、そのビスを既存穴にひっかけて仮固定 → 全体確認 → 逆側を固定→本締めすることで一人でも手間なく取り付けが出来ます。

先に一本留めて、水平と間隔を確認。
問題なければ順にビスを打っていきます。

ここで、カットの時に出た端材が役に立ちます!
基準となるルーバーを固定したら、その上に端材を置き
次のルーバーを固定していくと、1枚1枚寸法を測って固定するより、格段に作業は早く正確に取り付けすることができます。

すべて取り付け終えた瞬間、
同じ市販棚とは思えない表情になる。

背面が変わるだけで、
棚全体の存在感が一段階上がりました。

今回使用したのは、丸鋸と同じくmakita製のインパクトドライバー。
1万円台の安価なインパクトドライバーも使用していますが
正直性能は全く別物。ハードユースするには特にmakitaがおすすめです。


使ってわかったメリット・注意点

実際に使ってみて感じたのは、
**見た目以上に「使いやすい」**ということ。

メリット

  • 工具を掛けられて、作業導線が短い
  • ギアが映える背景になる
  • 市販棚感が完全に消える

注意点

  • 材料分、重量は増える
  • 壁との距離は事前に確認が必要
  • 炙りすぎると木が痩せる

とはいえ、
それを差し引いても、
このひと手間で得られる満足感は大きいものでした。


まとめ|市販品に、使い込む余地を残す

市販の棚は完成度が高い。
だからこそ、どこかで区切りがついてしまいます。

今回の背面ルーバーDIYは、
その「完成された収納」に、もう一段階手を入れるためのもの

  • 既存の調整穴を活かし、無理な加工はしない
  • 1×4材で強度と表情を両立させる
  • 炙りとオイルで、道具が映える背景を作る

どれも派手な工夫ではありませんが
積み重ねることで棚の印象は大きく変化しました

収納として使いやすく、ガレージの景色としても成立する。

市販品を否定するのではなく、市販品を“土台”として使い切る
事で手間を格段に減らしつつ、自分だけのオリジナル作品に仕上げることで

愛着をもって道具を使うことができます。

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