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【完全版】革についた汚れの落とし方ガイド|革用消しゴム・レザークリーナーの正しい使い方と注意点

革製品は使い込むほど味わいが増しますが、その一方で「黒ずみ」「手垢」「水染み」「カビ」など、避けられない汚れが必ず現れます。
しかし適切な方法でケアすれば、革は十分に美しさを取り戻し、さらに長く育てていける素材です。

この記事では 革についてしまった汚れの種類・原因・落とし方を体系的に解説 し、さらに

  • 革用消しゴム(レザーイレーサー)
  • レザークリーナー
    の“正しい選び方・使い方・NG行為”も徹底的に整理。

はじめての人でも迷わず実践できる 革ケアの教科書 としてまとめました。
お気に入りの革ギア・革財布・バッグ・革小物を長く育てていきたい方は、ぜひ保存版として活用してください。

Table of contents⇩


革につく汚れの種類と原因と、汚れ別の正しい対処法

革製品につく汚れは、一見同じように見えても原因が異なり、適切なケア方法も大きく変わります。まずは革につく代表的な5つの汚れの種類と原因を理解し、それぞれに最適な対処法を押さえておくことが、革製品を長く美しく育てていくための近道です。

① 表面の黒ずみ・擦れ汚れ:蓄積する前に「浮かせて落とす」

手垢や摩擦によってできる黒ずみは、最も身近でありながら、放置すると革の奥まで入り込み、不潔な印象を与えてしまう悩みです。
【知っておくべきリスク】 「早く落としたい」と焦って強く擦ると、汚れを繊維の奥へ押し込んだり、革の銀面(表面)を傷つけ、テカリや剥げの原因になります。

  • 正しい対処のステップ:
    1. 革用消しゴムを使い、軽い力で優しく表面の汚れを「絡め取る」ように落とします。
    2. 落ちない場合は、レザークリーナーを布に取り、汚れを浮かせるように円を描いて馴染ませます。
    3. 「消しゴム → クリーナー」の順序を守ることが、革を傷めず効率的に落とす基本です。

早めのケアで黒ずみが定着するのを防げば、何年も「清潔感のある上品なエイジング」を維持でき、売却時などの価値も高まります。


② 脂汚れ(皮脂):硬化を招く「酸化」の脅威から守る

持ち手やベルト穴付近に現れる脂汚れは、見た目の悪さだけでなく、皮脂が酸化することで革の繊維を脆くし、ボロボロと崩れる「硬化」を招く深刻な問題です。
【皮脂汚れは消しゴムでは落ちない?】 表面的な汚れと違い、脂は繊維に「染み込んで」います。消しゴムで擦ると、逆に脂を広げてシミを悪化させる恐れがあります。

  • 正しい対処のステップ:
    1. 浸透力の高いレザークリーナーを使い、内部に詰まった脂分を表面に浮かせます。
    2. 汚れた箇所だけでなく、周囲へ向かって均一に馴染ませることで、乾いた後の「輪じみ」を防ぎます。
    3. クリーナー後は脂分が抜けて乾燥しやすいため、必ず保湿ケアを行ってください

酸化によるダメージを未然に防ぐことで、革が硬くなるのを防ぎ、いつまでも吸い付くような「しなやかな手触り」をキープできます。


③ 水染み(水シミ):輪郭を消す「馴染ませ」のテクニック

雨や水滴によるシミは、乾燥した部分と濡れた部分の「境界」に汚れが溜まることで、くっきりとした輪郭を作ります。
【知っておくべきリスク】 「全体を濡らす」方法は効果的ですが、水を含ませすぎると革が変形したり、色が抜けてしまう非常に難易度が高い手法です。特に高価な革や色付き革は慎重さが求められます。

  • 正しい対処のステップ:
    1. 水を含ませて固く絞った布で、シミの境界線を外側に向かって優しく叩き、周囲の色と馴染ませます。
    2. 高級革や色の濃い革の場合は、レザークリーナーを使い、成分によって境界をぼかす方が安全です。
    3. 乾燥後は必ず保湿を行い、失われた油分バランスを整えましょう。

シミを「味」として残さず、均一な表情に戻すことで、愛用品の「美観」を損なうことなく、自信を持って持ち歩けるようになります。


④ カビ:表面だけじゃない「根っこ」の徹底除去

保管中に発生するカビは、見た目の不快感だけでなく、独特の臭いや健康被害も懸念される革の天敵です。
【アルコール除菌はNG?】 一般的なアルコールで拭くと、カビは死滅しても革の油分を強烈に奪い、ひび割れを招く恐れがあります。また、表面を拭くだけでは、繊維の奥に潜むカビの胞子は除去できません。

  • 正しい対処のステップ:
    1. 必ずカビ専用クリーナー(防カビ成分配合)を使用します。
    2. 屋外でカビを拭き取った後、専用液を浸透させて、目に見えない**「根」まで殺菌**します。
    3. 除去後は革が極度に乾燥しているため、保湿ケアによる「バリア」が再発防止に不可欠です

根本から除菌することで、再発の恐怖から解放されます。清潔な状態を取り戻すことで、クローゼットの中の他の革製品へ感染が広がるリスクも断ち切れます。

インク(ボールペンなど)汚れの対処法:難題に立ち向かうステップバイステップ

ボールペンなどのインク汚れは、革の深部まで浸透しやすいため、スピードと正確な道具選びがすべてです。

【市販のクリーナーでは落ちない?】 一般的な汚れ落とし(ステインリムーバー等)では、油性インクはびくともしません。無理に擦れば、汚れを広げるだけになってしまいます。
革用消しゴムでも落ちないことが多い、難易度の高い汚れの代表格です。
市販の「インク専用リムーバー」や、アルコール成分を適切に配合した革用クリーナーを使用します。ただし、これらは洗浄力が非常に強いため、色落ちのリスクと隣り合わせです。

  • 対処のステップ:
    1. 綿棒に専用液を少量含ませ、汚れを**「叩き出す」**ように移し取ります。
    2. 少しでも色が抜ける兆候があれば、すぐに中断してください。
    3. 落ちきらない場合、無理をせず「補色(色を乗せて隠す)」や、プロのクリーニング業者へ依頼することを選択肢に入れましょう。

早めの適切な対処は、汚れの定着を最小限に抑え、リペア費用を抑えることにつながります。

汚れの落とし方の“基本”

革ケアの大原則は次の3つ。

  • 乾いた状態で、弱い方法から試す
  • 部分的に試してから全体へ進む
  • 落とした後は保湿して油分バランスを整える

順番は以下が基本です。

① 馬毛ブラシでホコリを払う
② 革用消しゴムで落とせるか試す
③ クリーナーで全体の汚れを浮かせる
④ 必要に応じて保湿・補色


革用消しゴム(レザーイレーサー)の使い方

革用消しゴムは、革表面についた軽度の汚れを手軽に落とせる便利なケアアイテムです。特に効果を発揮するのは、表面の黒ずみや摩擦による汚れ、そして軽い皮脂汚れ。革を削るのではなく、表面の汚れだけを優しく取り除くイメージのため、革をほとんど傷めません。さらに、スエードやヌバックなどの起毛革にも使用できるため、幅広い革小物に対応します。

使い方はとてもシンプルで、以下のステップで誰でも安全にケアできます。

使い方(ステップ)

  • ブラッシングでホコリを落とす
  • 消しゴムで軽く擦る(力を入れない)
  • 粉を払って状態をチェック
  • 必要なら繰り返し → 最後に保湿

革用消しゴムの最大の魅力は、部分汚れに強く、どこでも気軽に使える点です。ただし注意点として、オイルレザーには効果が出にくい場合があります。また強く擦りすぎると逆に“艶落ち”を引き起こすことがあるため、軽い力で使うのが鉄則。水分とは併用せず、必ず乾いた状態で使いましょう。


初心者にもおすすめレザー用消しゴム

コロニル レザー消しゴム(SOFT GUM)

レザー製品の黒ずみや表面の軽い擦れ汚れを、革を傷めずに落としたい場合に最適なのが、コロニルの「SOFT GUM(ソフトガミ)」。

革用消しゴムの中でも特に粒子が細かく、革表面のツヤを落としにくい“優しい使用感” が特徴です。表面に付着した黒ずみ・靴のコバ周りの黒汚れ・バッグの角の擦れなど、部分的な汚れ落としに強く、日常ケア用として一本持っておくと非常に便利。

スムースレザーはもちろん、軽度の汚れならヌメ革にも使用可能。汚れが気になったときにサッと使えるので、クリーナーより手軽で、初心者にも扱いやすいアイテムです。


レザークリーナーの使い方

レザークリーナーは、消しゴムでは落としきれない汚れに対応する“本格的な清掃アイテム”です。特に、蓄積した皮脂汚れ、トーンが沈んだ革のリセット、水染みの境目を馴染ませる作業に向いています。さらに、カビ取りに対応した専用クリーナーも存在し、幅広いケアが可能です。

レザークリーナーの使い方は以下の通りで、革に負担をかけずに汚れを浮かせることができます。

使い方(ステップ)

  • 柔らかい布にクリーナーを少量つける
  • 円を描くように薄く塗り伸ばす
  • 汚れを浮かせて乾いた布で拭き取る
  • 仕上げに乳化クリームで保湿する

クリーナーは“落とせる汚れの幅が広く、革全体を均一に整えられる”のが大きなメリット。特に水染みの境目を馴染ませる作業に優れ、革本来の質感を取り戻すのに役立ちます。ただし、使いすぎると色落ちや油分抜けが起こることがあるため、少量を薄く使うのがポイント。また必ず目立たない部分でテストしてから全体に使うようにしましょう。スエード・ヌバックなどの起毛革には使えないため、専用クリーナーを選ぶ必要があります。


ヌメ革OK!おすすめクリーナー

ピットライフ レザークリーナー(CO-061)

「革本来の質感を保ちながら汚れだけを落としたい」という人に最適なのが、ピットライフのレザークリーナー CO-061。

乳化性のクリーナーで、革の油分を奪いすぎず、日常の皮脂汚れ・黒ずみ・くすみを自然にリセットしてくれるのが特徴です。特に ヌメ革・サドルレザー・ブライドルレザーなどの高品質な牛革との相性が良く、色抜けしにくいのが魅力。少量でよく伸びるためランニングコストも優秀。

クリーナー後に保湿クリームを重ねると、よりしっとりした質感に整います。レザーケア初心者でも扱いやすい万能クリーナーです。


コロニル レザーソープ(Reiniger)

世界的に評価が高いコロニルが手がけるレイニガー(Reiniger)は、汚れ落ちの強さと革への優しさのバランスが抜群 の定番レザークリーナー。

頑固な黒ずみ・手垢・皮脂汚れをしっかり浮かせながら、革表面を傷めない処方が採用されています。特に、長期使用で黒ずんだ財布・鞄・アウトドア用革ギアの“リセット用途”に強いのがポイント。布に少量とって円を描くように拭くだけで汚れが落ち、仕上がりもサラッと均一。

革本来の質感を復活させたい人におすすめです。使い勝手の良さから、一本持っておくと安心できる万能クリーナー。


【素材別】注意が必要な革

ヌメ革(ナチュラル)

ヌメ革は経年変化を楽しめる一方で、非常に水や汚れに弱いです。
乾燥していると水分の吸収が多くなってしまうので
日ごろの保湿メンテナンスが防汚&防水にはとても重要。
消しゴムはOKだが範囲が広い汚れはクリーナー必須。
深く浸透してしまった濃いシミはプロに依頼が安全です。

オイルレザー

油を多く含むため、基本的には汚れが付きにくいが
ついてしまったシミ汚れなどは落ちにくい。
汚れがシミになる前にさっと拭き取ったり
定期的なメンテナンスが大切です。

スエード・ヌバック

起毛の方向が乱れやすいので、注意が必要。
起毛革専用の商品が販売されているので、
専用品を使用するのがおすすめです。


革のお手入れでやってはいけないNG行為

① キッチン洗剤やオイルの分解作用の強い洗剤で洗う

洗剤の強い脱脂作用が、革を保護している必要な油分まで根こそぎ奪い、カサカサの繊維破壊を招きます。適切な汚れ落としをすることで、革本来の柔軟性を保ち、寿命を何年も延ばすことができます。

② ドライヤーなどで急激に乾かす

急激な温度変化は革のコラーゲン繊維を熱収縮させ、**取り返しのつかない「ひび割れ」や「変形」**を引き起こします。乾燥方法の理解は、革の形状を美しく維持し、ひび割れなどのリスクをなくすことができます。

③ 汚れを落とそうと力任せに擦る

革の表面(銀面)は非常に繊細です。強い摩擦は銀面を削り落とし、修復不可能な質感の劣化を招きます。皮を大切にケアすることで、表面のきめ細かさを守り、上品な光沢を長く楽しめます。

クリーナーをいきなり全体に塗る

革の種類によっては一瞬でシミになることがあります。**「目立たない場所でのテスト」**は、最悪の事態を防ぐ唯一の保険です。ケア材と革製品の相性を理解することで、「シミを作ってしまった」という後悔を未然に防ぎ、自信を持ってケアできます。


汚れに強い革・弱い革

■ 汚れに強い革

  • オイルレザー
  • クロームレザー
  • 加脂仕上げのアウトドア向け革

■ 汚れに弱い革

  • ヌメ革(特にナチュラル)
  • 起毛革
  • 白革・淡色革

それぞれの革の特性をよく理解し正しいケアを行っていきましょう


日常でできる“汚れ予防”の習慣

  • 帰宅後に軽くブラッシングする
  • 月に1回、薄く保湿する
  • 雨の日は収納位置を工夫
  • バッグは床に置かない
  • ギアはケースに入れて持ち運ぶ
  • 使った後は風通しの良い場所で乾燥

これだけで汚れの進行が大きく変わります。


まとめ|革の汚れは“正しい順番”でケアすれば必ず蘇る

革は汚れやすい素材のように見えて、実は 適切なケアをすれば最も長持ちする素材 です。

  • 軽い汚れ → 革用消しゴム
  • しつこい汚れ → レザークリーナー
  • 水染み → 全体を整える
  • カビ → 専用クリーナー
  • インク → 最終手段は補色リペア

この基本を押さえるだけで、革製品は格段に長持ちします。

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