「せっかく作ったのに裏側がザラザラ…」「毛羽立って安っぽく見える…」
そんな経験、ありませんか?
レザークラフトの完成度を大きく左右するのが「トコ面処理」です。
革の裏面(=トコ面)は、処理をしないと毛羽立ちや汚れがつきやすく、仕上がりがチープに見えてしまうことも。
この記事では、初心者でも失敗しないトコ面処理の方法と、実際に使用するおすすめ道具をわかりやすく解説します。
一手間加えるだけで、作品の質がぐっとアップしますよ!
目次
- 1. トコ面ってなに?
- 2. トコ面処理をする理由
- 3. トコ面処理の手順【初心者向け】
- 4. 使用する道具とおすすめアイテム
- 5. よくある失敗と対処法
- 6. まとめ:綺麗な裏面は作品の仕上がりを格上げする!
1. トコ面ってなに?
「トコ面」とは、**革の裏側(床面)**のこと。表側(銀面)と比べてザラザラしており、繊維がむき出しの状態になっています。
レザー製品を見ると裏面がスエード調になっているものもありますが、基本的には処理をしないと毛羽立ちやすく、ホコリやゴミも付きやすくなります。
2. トコ面処理をする理由

トコ面処理をすると、以下のような効果が得られます。
- ✅ 毛羽立ちを抑えて見た目が綺麗に
- ✅ 手触りがなめらかになる
- ✅ 汚れ・ホコリの付着防止
- ✅ 作品全体の高級感アップ
つまり、トコ面処理は見た目と実用性の両面で非常に重要。特にプレゼントや販売を意識している方には必須の工程です
3. トコ面処理の手順【初心者向け】
ステップ①:革をカットする
まずは革をパーツごとにカットしてから処理を行いましょう。カット前に処理すると切断面にバラつきが出やすく、せっかく整えたトコ面がまた毛羽立ってしまうことがあります。ピース単位で丁寧に仕上げていくことで、全体の完成度がぐっと上がります。
ステップ②:軽く湿らせる
トコノールやCMCといった専用処理剤を、少量ずつ指やスポンジで薄く塗ります。霧吹きで水分を与える場合もありますが、初心者には処理剤の使用が安定しておすすめです。べったり塗るのではなく、革の繊維に軽く染み込ませるようにすると失敗しにくくなります。
ステップ③:ガラス板やヘラで磨く
繊維が落ち着くように、ガラス板やウッドスリッカーで優しく磨きましょう。力を入れすぎると逆にムラになるので、**「押さえるように何度もなでる」**が基本。大きな面積にはガラス板、細かい部分には木ヘラを使い分けると効率的です。
ステップ④:必要に応じて繰り返す
一度で完璧に仕上げようとせず、2〜3回に分けて処理するとより滑らかになります。表面をなでてみてザラつきが残っていたら、もう一度処理剤を塗って磨きましょう。仕上げに帆布などで軽く拭き取ると、余分な成分も除去できます。
ステップ⑤:完全に乾燥させる
最後にしっかりと乾燥させて完成。濡れたまま縫製や組み立てに入ると、後から処理が剥がれたり、ヨレの原因になることがあります。直射日光を避け、風通しの良い場所で自然乾燥させるのがポイントです。
4. 使用する道具とおすすめアイテム
初心者におすすめのトコ面処理アイテムをご紹介します。
トコノール (SEIWA製)
定番の処理剤。塗って磨くだけで毛羽立ちを抑えられる。
コバ面の処理にも使用するので、レザークラフトの必需品。トコプロやトコフィニッシュという商品も存在しますが、どのメーカーも大きな性能差はないので、どのメーカーを購入してもOK!
ガラス板(クラフト社)
広範囲の磨きに使用する。ウッドスリッカーだけでも床面処理はできますが、作業効率が上がるので買っておいて損はなし!
ウッドスリッカー(または木へら)
面、細かい場所、コバ面とどこでも処理できる万能商品。ワイルドさを出すのにあえてコバ面・床面を処理しないこともありますが、基本的には磨きを行うのでこちらも、レザークラフトには必需品。
帆布
余分な処理剤を拭き取ったり、簡易的な磨きにも使えるのであると便利。おまけでもらえるトートバックに使用されていることが多く、100均でも入手可能。
5. よくある失敗と対処法
| 失敗例 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 毛羽立ちがすぐ復活する | 磨き不足 or 処理剤が少ない | 処理剤を薄く重ねて塗り、2〜3回丁寧に磨く |
| ムラになる | 塗布量にバラつき or 磨きの圧が不均一 | 指や柔らかい布で均一に広げ、ヘラを一方向に動かす |
| 表側に染み出す | 塗りすぎ or はみ出し | エッジギリギリで止める・綿棒や筆で細かく調整する |
| 革が波打つ・変形する | 水分が多すぎた | 水分や処理剤の量を抑え、少しずつ作業する |
| 表面にベタつきが残る | 拭き取りが不十分 or 乾燥不足 | 最後にティッシュなどで余分な剤を除去し、しっかり乾燥させる |
初心者がつまずきやすいのは「塗りすぎ」と「磨きすぎ」。どちらも“適量”が重要です。最初のうちは、端切れなどで練習してから本番のパーツに取りかかるのが安心。失敗を恐れず、試行錯誤しながら自分の感覚を身につけていきましょう。
6. まとめ:綺麗な裏面は作品の仕上がりを格上げする!

トコ面処理は、初心者にとって**「一手間かかる地味な工程」**に感じるかもしれませんが、完成後の満足度は確実にアップします。
革の質感や耐久性を引き出すためにも、基本の処理としてぜひ習得しておきましょう。
今後ステップアップしていくうえでも、トコ面処理のクオリティは作品の評価に直結します。
まずはお気に入りの道具を揃えて、ぜひ挑戦してみてください!
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