「せっかく丹精込めて作ったレザーギア、最後のハトメ打ちで失敗して台無しにしたらどうしよう……」 そんな不安を感じていませんか?
ハトメ打ちは、一見シンプルですが「一度打ったらやり直しが効かない」というプレッシャーから、初心者の方が最も緊張する工程の一つです。ハトメが歪んでしまったり、革がシワになったりするのは、あなたの技術不足ではなく、**「正しい道具の組み合わせ」と「ちょっとしたコツ」**を知らないだけかもしれません。
この記事では、失敗を未然に防ぎ、まるで市販品のような高級感を手に入れるためのハトメ術を徹底解説します。この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持ってハンマーを振り下ろせるようになっているはずです。
Table of contents⇩
ハトメとは?基本と役割を解説

ハトメとは、革や布に開けた穴の周囲を金属で補強するためのパーツ。今回の記事ではレザークラフトで多く用いられる両面ハトメについて解説していきます。
ハトメはリングとワッシャーの、二種類の金属のリングを革に打ち込むことで、穴の変形や裂けを防ぎ、耐久性と見た目の両方を向上させます。
ハトメは「穴の補強」という機能が本来の役割ですが、レザークラフトでは装飾やアクセントとしてもよく使われます。
ヌメ革に映える真鍮やブロンズなどの色が多く使われます。RAOでは革と同じくエイジングを楽しめる真鍮製を使用しています。
ハトメを使うシーンとメリット

ハトメはさまざまなシーンで活躍します:
- キーケースやバッグのストラップ取り付け部
- ショルダーバッグやサコッシュのショルダーホール
- ポーチの開口部に革紐を通す穴として
- 小物のアクセントやブランドタグの固定
メリットは以下の通り:
- 革の穴が裂けるのを防げる
- 見た目に高級感やアウトドア感が出る
- 金具や紐の取り付けが簡単になる
小さめのハトメを使用すると高級感があり、大きめのハトメを使用するとワイルドな印象に仕上がります。作品の印象によって大きさを使い分けましょう。
印象以上に重要になるのが革の厚みとの関係です。
革の厚さとハトメ選びの基本ルール
ハトメを取り付ける際、もっとも失敗が少ない厚みの目安は以下の通りです。
- 「革の厚み」=「ハトメの足の長さ」マイナス 1mm 〜 2mm
ハトメを裏から見た時に、革からハトメの足が 2mm前後 飛び出している状態が理想です。これより長いと足がぐにゃりと曲がって失敗しやすく、短いと革をしっかり保持できず外れてしまいます。以下にハトメ選びの目安をまとめました。
メーカーによって、サイズが若干異なるので購入する商品の対応サイズをしっかりと確認しましょう。
| ハトメのサイズ(号数) | 適した革の総厚み(目安) |
| #200 (内径約4mm) | 1.5mm 〜 2.5mm |
| #300 (内径約5mm) | 2.0mm 〜 3.0mm |
| #500 (内径約6.5mm) | 2.5mm 〜 3.5mm |
革が「薄すぎる」場合の対処法
薄い革(1mm以下など)にそのまま取り付けると、ハトメが空回りしたり、周囲の革が破れたりします。
- 芯材を貼る: 裏側に補強用の芯材(ボンテックスやシールタイプの芯材)を貼ります。
- 革を重ねる: 同じ革の端切れを小さく切って裏にボンドで貼り、「増し革」をして厚みを出します。
- パッキン(座金)を自作する: 厚めの革をポンチで抜き、ドーナツ状にしてハトメの足に通してからカシメると安定します。
革が「厚すぎる」場合の対処法
ハトメの足が革の表に出てこない、あるいは出方が足りない場合は、無理に叩いても固定されません。
- 裏面を漉(す)く: ハトメを取り付ける位置の周囲だけ、革の裏側を革包丁やセーフティベベラーで薄く削ります。
- 長足(ロング)タイプを使う: 通常のハトメよりも足が長く設計された「長足ハトメ」という専用パーツを探してください。
ハトメの付け方をステップで解説
ハトメ打ちに必要な道具
ハトメ抜きには以下の道具を使用します
- ハトメ抜き:穴あけ用工具。ハトメリングに合う適切な大きさものを用意しましょう
- ゴムハンマー・木槌:穴あけとハトメの取り付けの工程で使用します
- ハトメ打ち:台座と打ち具のセット。ハトメリングに合う適切な大きさものを用意しましょう。ハトメ本体と同じメーカーのものがおすすめ

ハトメの取り付け手順
① ハトメのサイズを確認する
革の厚みや用途に合ったハトメを用意しましょう。このステップが最も重要です。
「革の厚み」=「ハトメの足の長さ」マイナス 1mm 〜 2mm がハトメ選びの目安。
② 穴を開ける

ハトメ抜きを使って革に穴を開けます。ハンマーでしっかりと垂直に打ち抜くことがポイント。打ち台の上で安定させて作業するときれいに仕上がります
穴あけはやり直しの利かない作業。床面(裏面)に丸錐などで
穴をあける部分に印をつけておきましょう。
③ ハトメをセットする

穴にハトメの軸を差し込み、裏側にワッシャーをセットします。
作品の表面からハトメのリング(長い方)、裏側にワッシャー(薄い方)側を取り付けると仕上がりが綺麗になります。
④ ハトメ打ちで固定する

必ずハトメリングの大きさに対応するハトメ打ちを使用しましょう。
呼び径が同じでもメーカーごとに若干大きさが異なるので、ハトメリングと同じメーカーのものを揃えるのがおすすめです。
リングを台座側へ、ワッシャーを打ち具側に置いて、ハンマーで垂直に打ちます。一気に強く叩くのではなく、少しずつ力を加えながら様子を見て固定すると潰れすぎを防げます。
⑤ 完成

リングが潰れ過ぎていたり、ぐらつきがなければ完成です
もし失敗してしまっても以下の手順でハトメを取り外すことができるので、安心してください。
ハトメの取り外し方: もし歪んでしまったら、ハトメの裏側の広がった部分を、ニッパーで少しずつ内側に折り曲げてみてください。革を傷つけないようにゆっくり作業すれば、新しいハトメでやり直すことが可能です。「やり直せる」という安心感があれば、リラックスして作業に臨めます。
【クラフト社対応】ハトメとハトメ抜きのサイズ対応表

ハトメ工具を揃えたいけど、売っているものはばらばらでどれを買えばいいかわからない…
そんな時は下記の対応表を見れば一発解決!
「クラフト社のハトメを使う場合、この表を目安にすると、穴あけの失敗が防げます!」
※数値はクラフト社公式の標準サイズに基づいていますが、ロットにより若干の誤差がある場合があります。
| ハトメリング品番 | 対応ハトメ抜き | ハトメ打ち具 | ハトメリング穴径 |
| ハトメリング№300 極小 | 15号 | ハトメリング打ち №300 極小 | Φ4.6mm |
| ハトメリング№20中 | 25号 | ハトメリング打ち №20 中 | Φ8.1mm |
| ハトメリング№23大 | 30号 | ハトメリング打ち №23 大 | Φ8.6mm |
| ハトメリング№25 特大 | 30号 | ハトメリング打ち №25 特大 | Φ9.0mm |
使用アイテム対応リンク一覧(クラフト社製)
基本的に真鍮(ブラス)色のリンクを掲載しています。真鍮商品の在庫がない場合は
link横に記載したカラーの商品のリンクを掲載しています。
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ハトメリングNo.20 中(ブロンズ) / ハトメ抜き 25号 / ハトメリング打ちNo.20 中
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ハトメリングNo.23 大 / ハトメ抜き 30号 / ハトメリング打ちNo.23 大
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ハトメリングNo.25 特大 / ハトメ抜き 30号 / ハトメリング打ちNo.25 特大
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ハトメリングNo.300 極小 / ハトメ抜き 15号 / ハトメリング打ちNo.300 極小
▶️ ハトメリングNo.20(Φ8.1mm)
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高級感&重厚感が欲しい場合ねじ式のハトメもおすすめ!
厚手の作品にしか使えませんが、通常のハトメよりも厚みがあり
しっかりとした印象になります。
そのため、高級感を出したい作品や、存在を強調したい
作品に使用すれば、作品の質が格段にあがります!
ねじ式ハトメはハトメ打ち工具は必要なく、穴あけした場所にねじの要領で固定します。
取り付けは簡単ですが、革の厚みへの調整がしづらいので注意が必要です。
まとめ|まずは小さな作品から挑戦してみよう
ハトメは単なる補強パーツではありません。それは、あなたのキャンプギアを「手作り感のある小物」から「プロ仕様の道具」へと昇華させる最後のピースです。
正しい道具を選び、少しずつ丁寧に叩く。そのひと手間で、キャンプ場で仲間から**「え、これ作ったの? 買ったのかと思った!」**と驚かれるような、誇れるギアが完成します。
まずは、あなたの革の厚みを測ることから始めてみましょう。
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今回の記事で紹介した商品はこちら
| ハトメリング品番 | 対応ハトメ抜き | ハトメ打ち具 | ハトメリング穴径 |
| ハトメリング№300 極小 | 15号 | ハトメリング打ち №300 極小 | Φ4.6mm |
| ハトメリング№20中 | 25号 | ハトメリング打ち №20 中 | Φ8.1mm |
| ハトメリング№23大 | 30号 | ハトメリング打ち №23 大 | Φ8.6mm |
| ハトメリング№25 特大 | 30号 | ハトメリング打ち №25 特大 | Φ9.0mm |
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