レザークラフトを始めて、いよいよパーツを固定する「カシメ打ち」。 「よし、完成まであと少し!」と意気込んで打ち込んだのに、「カシメが斜めに潰れてしまった」「革に傷がついてしまった」「なぜかグラグラする」……そんな経験はありませんか?
実は、カシメ打ちは単に「叩いて止める」だけの作業ではありません。 カシメが固定される**「仕組み」と、失敗を避けるための「ほんの少しの準備」**を知るだけで、あなたの作品はまるで購入品のような、頑丈で美しい仕上がりに生まれ変わります。
この記事では、初心者が陥りがちな「なぜ?」を解消し、自信を持って打ち込めるようになるためのポイントを、競合他社にはない視点も含めて解説します。
Table of contents⇩
- カシメとは?基本構造と種類
- 失敗を防ぐ「打つ前」の3つの準備
- カシメの打ち方【初心者向けステップ解説】
- 失敗しないカシメの選び方と適合表(クラフト社)
- 理想の仕上がりを実現する「打ち方」の極意
- カシメ打ち|よくある失敗とその対策【Q&A】
- まとめ|カシメを打つときのポイント
カシメとは?基本構造と種類

カシメとは、レザークラフトで革パーツを固定するための金具です。スナップボタンなどの着脱ができるパーツとは違い、一度固定すると取り外しはできません。
バッグの取手やベルトの接合部などに使われ、
見た目にもアクセントを加えられるのが魅力。
打ち具を使ってカンタンに取り付けられるので、初心者にもおすすめのパーツです。
なぜ叩くだけで抜けないのか。その理由はカシメの内部構造にあります。 カシメの足(凸:ホソ)を頭(凹:アタマ)に差し込んで叩くと、内部で足の先端がグニュッとつぶれて広がり、頭のパーツを内側からがっちりホールドする仕組みになっています。
カシメの種類には、片面カシメと両面カシメの2種類があります。
片面と両面、どう使い分ける?
「どっちを選べばいいの?」という悩みは、利用シーンで解決します。
- 片面カシメ: 財布の内側など、**「裏面が他のパーツに隠れて見えなくなる場所」**に。コストも抑えられ、裏が平らなので重なりが厚くなりすぎないメリットがあります。
- 両面カシメ: バッグの持ち手やベルトなど、**「どちらの面からも見える場所」**に。両面とも美しく仕上がるため、作品全体の高級感がグッと高まります。
失敗を防ぐ「打つ前」の3つの準備
① 足の長さは「視覚的」に判断する
「革の厚み+2〜3mm」と言われても、定規で測るのは難しいですよね。 もっとも確実な判断基準は、**「パーツを重ねて足を通したとき、先端がほんの少し(1.5〜2mm程度)ひょっこり顔を出している状態」**です。
- 長すぎると: 中で足が折れ曲がり、カシメが斜めに固定されます。
- 短すぎると: 内部で十分に足がつぶれず、すぐに外れてしまいます。
② 「カチッ」という手応えを確認
打つ前にパーツをセットした際、指で軽く押し込んでみてください。「カチッ」と小さな手応えがあれば、軸が真っ直ぐ入っている証拠です。この仮組みの手応えを確認するだけで、打撃時のズレを劇的に減らせます。
③ 先に「コバ」を仕上げておく
カシメを打った後は、金具が邪魔をして周囲の革を磨くことができません。 「打つ前にトコノールなどで裏面やコバを仕上げておく」。このひと手間で、完成時のクオリティにプロのような清潔感が宿ります。
カシメの打ち方【初心者向けステップ解説】
① 必要な道具を準備する
まずは、以下の道具を揃えましょう:
- カシメ本体(革の厚みに合ったサイズ)
- ハトメ抜き(カシメの足が通る穴を開ける道具)
- カシメ打ち棒(サイズに合ったものを用意)
- 打ち台(カシメを綺麗に仕上げるために必須)
- 木槌 または プラスチックハンマー
詳細はこちらのカシメ打ち対応表で解説しています。
② 革に穴を開ける

次に、ハトメ抜きを使ってカシメ用の穴を開けます。
- 穴の大きさは、カシメの足がちょうど通る程度が理想です。
- 大きすぎると緩くなり見栄えが悪くなるので注意。
- 小さすぎるとセットしづらく、革が変形することもあります。
※ 使用するカシメに合わせたハトメ抜きサイズを選ぶのがポイント!
③ カシメをセットする

- 革の**表側からカシメの足(オス側)**を差し込む
- 裏側から**カシメの頭(メス側)**をしっかりとはめ込む
このとき、パーツがまっすぐ噛み合っているか確認しましょう。

④ カシメを打ち込む

- カシメの上にカシメ打ち棒を垂直にあてます
- 木槌で軽く数回叩き、少しずつ力を加えるようにします
- 最後は優しく叩いてきれいに仕上げましょう
🔰 叩く力が強すぎると潰れてしまうので、「軽くコツコツ」が基本です。
これでカシメの取り付けは完了です!最初は練習用の革で試してから本番に取りかかると、失敗しにくくなります。
失敗しないカシメの選び方と適合表(クラフト社)
カシメのサイズ選びに迷ったら、この 適合表 をチェック!
| 品番 カシメ本体 | ハトメ抜き | 打ち具 | 革厚の目安 |
| 片面カシメ 極小 | 6号 | 特製カシメ打ち (極小) | 2~3㎜ |
| 片面カシメ 小 | 8号 | カシメ打ち(小) | 4~5㎜ |
| 片面カシメ 中 | 10号 | カシメ打ち(中) | 5~6㎜ |
| 両面カシメ小 足長 | 8号 | カシメ打ち(小) | 4~5㎜ |
| 両面カシメ小 並足 | 8号 | カシメ打ち(小) | 5~6㎜ |
| 両面カシメ中 足長 | 10号 | カシメ打ち(中) | 7~8㎜ |
| 両面カシメ中 並足 | 10号 | カシメ打ち(中) | 4~5㎜ |
| 両面カシメ大 足長 | 12号 | カシメ打ち(大) | 7~8㎜ |
クラフト社の適合表ですが、頭の大きさが同じものであれば打ちぐ具は兼用できます
革厚は目安で、カシメ足の長さが革厚 + 2~3mmのものを使用すればOKです!
クラフト社以外の製品では材質や硬さで、目安の厚みでも適合しないことがあるので
ご了承ください。
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カシメ打ち作業には、打ち具以外に打ち台も必要です
オールマイティプレートを持っておくとホックうち・カシメ打ち両方に対応できて便利です!
理想の仕上がりを実現する「打ち方」の極意
「軽くコツコツ10回」が黄金ルール
「強く一撃で!」は厳禁です。なぜなら、強く叩きすぎると打ち具の跡がカシメの頭に残ったり、中央がベコッと凹んでしまうからです。
目安は、**「やや軽めの力で、様子を見ながら10回前後叩く」**こと。少しずつ足をつぶしていくことで、革を傷めず、表面もなめらかな曲線美を保ったまま固定できます。
なぜ「オールマイティプレート」が必要なのか
「平らな机の上で叩けばいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、特に「両面カシメ」の場合、裏側もぷっくりと丸い形をしています。 これを平らな場所で叩くと、せっかくの裏側の丸みが潰れて平らになり、見た目が台無しになってしまいます。
専用の打ち台(プレート)の「くぼみ」にカシメを乗せて打つことで、表も裏も美しいアーチを維持したまま固定できるのです。大切な作品の美しさを守るための、必須アイテムと言えます。
カシメ打ち|よくある失敗とその対策【Q&A】
Q1. カシメがズレて斜めについてしまった…どうすれば?
A. 穴の位置が正確でないか、叩くときに打ち棒がずれている可能性があります。
→ 穴を正確に開けることと、カシメ打ち棒をまっすぐ垂直に当てて打つことが大切です。叩く前にしっかり位置を固定しましょう。
Q2. カシメが緩い or 外れやすいのはなぜ?
A. 革の厚みに対してカシメの「足の長さ」が合っていない可能性があります。
→ 革の厚みを測って、適正なサイズのカシメを選びましょう。足が長すぎると緩み、短すぎると留まりません。カシメの適合サイズを対応表で確認
Q3. カシメを強く叩きすぎて潰れてしまった…
A. 力任せに叩くと、頭が変形してしまうことがあります。
→ 最初は軽くトントンと叩いて、様子を見ながら徐々に力を加えるのがコツ。慣れるまでは練習用の革でテストしましょう。
Q4. 叩いてもカシメがしっかり留まらないのはなぜ?
A. 打ち台が不安定だったり、カシメのセットが甘いことが原因かも。
→ ゴム板や革たたき台などの安定した土台を使い、打ち棒をまっすぐ当てることで、きれいに固定できます。
Q5. 表から見たときにカシメの位置がずれて見える…
A. 穴が正しい位置にない、またはパーツのズレが原因です。
→ パーツのセンター取りや穴の位置出しを丁寧に行いましょう。マーキングの段階から慎重に作業することが大事です。
まとめ|カシメを打つときのポイント
- 強く打ちすぎると潰れるので、少しずつ力を加える
- 革の厚みに合った カシメの足の長さ を選ぶ(長すぎると緩み、短すぎるとうまく固定できない)
- 裏側の仕上がりが気になるなら 両面カシメを使う
これで 初心者でもカシメをしっかり打てる はず!
レザークラフトの基本テクニックとして覚えておくと便利です。
失敗しやすいポイントも把握して、仕上がりをもっと綺麗に!
「うまくできた!」と思ったら、ぜひ
#使い込むほど美しい #RAvenofOutdoor をつけて投稿してみてください!
| 品番 カシメ本体 | ハトメ抜き | 打ち具 | 革厚の目安 |
| 片面カシメ 極小 | 6号 | 特製カシメ打ち (極小) | 2~3㎜ |
| 片面カシメ 小 | 8号 | カシメ打ち(小) | 4~5㎜ |
| 片面カシメ 中 | 10号 | カシメ打ち(中) | 5~6㎜ |
| 両面カシメ小 足長 | 8号 | カシメ打ち(小) | 4~5㎜ |
| 両面カシメ小 並足 | 8号 | カシメ打ち(小) | 5~6㎜ |
| 両面カシメ中 足長 | 10号 | カシメ打ち(中) | 7~8㎜ |
| 両面カシメ中 並足 | 10号 | カシメ打ち(中) | 4~5㎜ |
| 両面カシメ大 足長 | 12号 | カシメ打ち(大) | 7~8㎜ |
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